イクメンプロジェクトって知ってますか?

皆さんは「イクメンプロジェクト」ってご存じですか?雑誌やテレビのオーディション番組のような名前ですが、これは厚生労働省のプロジェクトの名称なのです。

働く男性の育児への積極的な参画や育児休業取得への社会的気運を高めることを目的に、2010年に立ち上げられました。

プロジェクトの概要

厚生労働省によると、日本の男性の育児休業取得率は、2020年度では12.65%と決して高いとはいえません。しかし、育児休業を取得しようと思いながら、取得できなかった割合は29.9%となっており、希望がかなえられていない現状もあります。(イクメンプロジェクト公式サイトより)

また、日本の男性が家事や育児にかかわる時間は、他の先進国と比較すると最低基準であり、このことが、子どもを持つことや女性が仕事を続けていくことの難しさにつながっていることは明らかです。

これらを解消しない限り、社会の中で女性が働き続けることは困難であるといえます。そのために発足したのが「イクメンプロジェクト」なのです。

活動内容について

イクメンプロジェクトでは、公式サイトを立ち上げ、さまざまな活動を行っています。育児休業を取る側の従業員、育児休業の取得の促進に取組む企業、双方に向けて情報発信をしています。育児休業についての細かい説明や、法律の改正点についてもわかりやすく説明されており、情報取得に一役買っているといえるでしょう。

発足以来、毎年さまざまなイベントも行われており、例えば2021年10月には「イクメンスピーチ甲子園2021」と題した、育児と仕事の両立に関するエピソードを語るコンテストが開催されました。

そのほかにも、毎年「イクメン企業アワード」という、育児と仕事の両立に積極的に取り組んでいる企業の表彰を行っています。

また「イクボスアワード」という表彰も行っています。これは部下の育児と仕事の両立のために業務調整や、時間的な配慮をし自らも仕事と生活を充実させている管理職のかたを表彰する取組みです。

また、従業員・企業それぞれに向けたセミナーの開催も定期的に行われています。ハンドブックや実例集などの発行や、イクメンプロジェクトチャンネルというYouTubeチャンネルで、開催されたイベントの様子を配信しています。

活動の効果

これまで見てきたように、従業員・企業双方への働きかけを行うことにより、育児休業取得に対する考え方を変化させ、社会全体で育児と仕事の両立が当たり前になる社会へと変化していくことが重要です。

男性の育児休業取得は必要と言われてから久しいですが、なかなか取りづらいのが現実であり、そのしわ寄せはすべて女性にいってしまうのです。このことは、働きたい女性が出産することをためらう大きな要因となりかねません。

ひいては、出生率の低下にもつながっていきます。

そのことを大きな声で、社会に向かって発信しているという意味で、「イクメンプロジェクト」の効果は大きいといえるでしょう。

政府は2025年までに男性の育児休業取得率を30%まで引き上げるという目標を掲げています。現状では、簡単ではないと思われますが、育児・介護休業法の改正により、2022年4月から育児休業が分割して取得できるようになります。

さらに「パパ・ママ育休プラス」を利用し、夫婦2人で育児休業を取得する場合、期間を2か月延長することができるようになります。これらの法律の改正も、プロジェクトの効果といえるのではないでしょうか。

まとめ

少子化が叫ばれて久しい日本では、今後ますます育児と仕事の両立は大きな課題と言えます。出産や育児がキャリアの中でマイナスにならないようにしていくべきでしょう。日本は、育児と仕事の両立に対する考え方をどんどんアップデートしていかなければならないと思います。

女性の活躍を推進するには、誰もが当たり前に育児休業を取得できるような社会に変えていかなければなりません。今後のイクメンプロジェクトの活動にも注目していきましょう。

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保泉美砂子

保泉美砂子

長く教材制作会社にて、校正や原稿作成など、お金とはほとんど縁のない世界で仕事をしていたが、数年後にやってくる夫の定年退職を機に、一念発起。二人の子供たちに背中を押され、FP資格取得に向けて勉強を開始し、無事合格を果たすことができた。FPとしてのステップアップを目指そうと考えていたところに、FPSの求人と出会い、即応募。そして、現在に至る。
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